第41回入学式
 
第一体育館での受付 入学生徒呼名
 
 
校長式辞 新入生代表による宣誓 
 

PTA会長祝辞

合唱部による校歌披露
式    辞
 校舎から望む手稲の山並みにはまだまだ深い雪が残っていますが、麓を吹き抜ける風には確実に春の優しさを感じる季節になりました。本日ここに、PTA会長 田川美樹様、後援会長 福原克興様はじめ、多くのご来賓・保護者の皆様のご臨席を賜り、平成二十六年度北海道札幌手稲高等学校入学式を挙行できますことは、教職員、在校生ともに大きな喜びとするところであります。
 
 ただいま、担任の先生から呼名された三百二十名の新入生諸君、「入学おめでとう」。教職員、在校生一同 心から歓迎します。
 君たちが選んだこの札幌手稲高校は、「手稲地区に若人の大学進学の夢をかなえられる進学校の設置を!」という地域住民の熱い期待と要望を受けて、昭和四十九年四月に開校し、今年創立40年を迎える道内屈指の進学校です。
 本校の校訓は、「継続は力なり」というきわめて明快な校訓です。
 その趣旨は「Never Give Up and Keep on Challenging」と示されるている通り、「決して諦めないで、挑戦をし続けろ」ということです。挑戦をし続けることで身に付く力こそが、未来の夢をかなえる原動力となります。
 また、本校は平成十七年度から「普通科単位制」という新しい学びのシステムを導入し、一人一人の進路希望の実現を可能にする多様な選択科目を設置しています。このシステムを生かすためには、一人一人が「かなえたい夢」や「なりたい自分」を明確にし、積極的に「学び」に取り組まなければ意味を持ちません。
 
 さて、これから始まる高校生活は、君たちとって子どもから大人へ成長していく重要な時期であります。この時期にどのような友と巡り会い、どのような友情を育むのか。どのような教師と出会い、どのような指導を受けるのか。そして、どのようなことを考え、どのような行動をするかが、君たちのこれからの人生に大きな影響を及ぼします。
 ある人は、人間は「人から学ぶ」「本から学ぶ」「旅から学ぶ」動物だと言っています。本格的な旅から学ぶことは、まだできないかもしれませんが、これからの三年間は、学業に、部活動に、そして学校行事に積極的に取り組み、その中で多くの友と語り合い、切磋琢磨し、より良い考え方や行動を身に付けてください。そして、教科書はもとより、幅広いジャンルの本を読み、豊かな感性を身に付けてください。
 また、今年の一年生を担当する先生方は、「勉強も、部活動も、遊びもバランスよくできる人間」を育てることを目標にしています。それには、自分自身を管理する力が大切であり、主体的に物事に取り組む行動力を身に付けることが必要です。三年間、様々なことに積極的に取り組み、バランスのとれた人間に成長してください。
 
 結びになりますが、本日の入学式にご列席の保護者の皆様、お子様のご入学、心からお祝い申し上げます。十五歳で始まる高校生活は、心身の成長と発達が極めて激しい時期であり、精神的にも不安定な時期でもあります。どうか、お子さんの歩む姿や努力の跡を、しっかりと見つめ、時には温かく励まし、時には毅然とした態度で見守ってください。
 
 私ども全教職員、心を一つにして、高い理念のもと全力を尽くして、生徒一人ひとりの成長を支援して参ります。保護者の皆様におかれましては、学校の教育方針等に深くご理解を賜り、ご支援・ご協力を特にお願い申し上げます。
 
 新入生諸君にとって手稲高校での三年間が、これからの長い人生を豊かに生きていくための大切な自分磨きの場となることを期待して式辞といます。

                       平成二十六年四月八日
                             北海道札幌手稲高等学校長 田 川 芳 紀