校長室通信 第10号      R06.05.20

「勉強」と「学び」

校 長 久 保  肇(本校7期生)

 本校の家庭クラブは、学校祭等で作製したマドレーヌの販売利益をNPO法人「21世紀のカンボジアを支援する会」を通じて送り、現地の社会資本の整備に役立てていただくカンボジア支援活動を長らく行っています。先日、支援を元にカンボジア・セェムリアップ州にある「ルセイスロック小学校」にトイレ棟が贈呈され、現地の贈呈式の様子や トイレ棟完成に喜ぶ児童・先生・地域の方々の写真と手稲高家庭クラブへのカンボジア国王名の感謝状が届きました。そのことについて、校長室にて、家庭クラブ部長の3年8組林将広さん、副部長の3年2組新山嘉乃さんにお話をうかがう機会がありました。「自分たちの活動で貢献できることはうれしい」、「日本では当たり前のことが、世界ではそう ではないことを知った」、「次回は、現地に井戸を提供できるよう頑張りたい」などの抱負も教えてくれました。
 手稲高生は、日々授業、「勉強」を通じ、自分の頭をフル回転させ「考える」トレーニングを積んでいます。家庭クラブの活動などその他の部活動、生徒会活動、総合的な探究の 時間、校外で様々な諸活動などは、「勉強」とは別の視点での「学び」の時間であり、その活動を通じ私たちに「新たな気づき」を与えてくれます。「勉強」により新たな知識を 元に「考える力」を、「学び」を通して今まで経験したことのない「気づき」を獲得し、「考える力」と「気づく力」の相乗効果で手稲高生には、ますます成長して欲しいと思います。
 家庭クラブの皆さん、素晴らしい活動今後とも継続よろしくお願いします。そして、今回の表彰おめでとうございます。